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WASABI Enterprise~
シンガポールの日本人起業家、日系ベンチャー企業を垣間見る

 

 

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「Lingua Franca」で共通言語を作って、
人種・国籍の枠組みを超えた社会を目指して
ー藤山英昭さん

By  島 孝平 

秋田国際大学三回生、南洋理工大学交換留学生

 

 

藤山さんは九州大学経済学部卒業後、株式会社日本興業銀行に入行。大学院を経て、2001年、国際協力銀行入行。その後日本アジア投資株式会社に入社し、マレーシアとシンガポールでそれぞれ現地代表に就任した経験を持つ。2013年5月にLingua Franca Holdings Pte.Ltd.社を設立。M&Aを中心にして、日本企業の東南アジア進出を支援している。

     

    藤山さんは非常にグローバルな視点の持ち主である。マレーシアやタイを始めとする東南アジアの企業約30社への出資経験を持ち、各国で現地人とともに仕事をしてきた。自分とは異なる文化的、宗教的背景を持つ人々と仕事する上で、文化や考え方の違いから時には衝突してしまう事もあったという。藤山さんは、「マレーシアでは、現地人の時間に対する認識の甘さに怒ってしまうこともありました。」と、当時を振り返る。しかし藤山さんはこういった文化的違いをビジネスをする上での障害として捉えてはいない。「異なる背景を持つ人と分かり合えた時は嬉しい」と語る。藤山さんは、文化、国籍の違いを乗り越えた先にある、相互理解の喜びを見据え、人種の枠組みを超えた関係の構築を目指している。

こういった藤山さんの姿勢は、Lingua Franca Holdings Pte.Ltd.社の経営理念の一つである、「調和」にも現れている。 そこでは調和は、「異なる企業文化を背負う会社同士を和し、同化させていく触媒の役割を果たすこと」とされている。ことなる文化間の意思疎通には共通語が必要となる。そこで同社は自らがLingua Franca-共通語-となって、日本企業と東南アジアの企業との間に入ることで、文化的差異を乗り越えた、企業同士の融和・協調を促進していくことを目指している。

 

 

藤山さんは今後の目標について、「一年目にはビジネスモデルが確立され、2年目には実績が伴うようになってきた。3年目となる今年は、今後のビジネスのための基盤強化に取り組みたい。」と語った。人種や文化の枠組みのない社会の実現のため、「本当に価値のある存在」に1歩1歩近づいていきたいという。

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